大連日中現代文化交流シリーズ講座「東方を知る」第四回 ————講座「持続可能な社会建設への挑戦——日中の都市での実践を例に」及び ワークショップ「光る泥団子作り」を実施

令和8年4月8日
3月21日、当事務所は交易広場及びKUMO 空間デザイン研究所との共催により、第四回大連日中現代文化交流シリーズ講座「東方を知る」を交易広場にて開催しました。
今回はKUMO 空間デザイン研究所代表であり、一級管理建築士の飯島剛宗(いいじま・よしとき)氏を講師に迎え、午前に講演「持続可能な社会建設への挑戦——日中の都市での実践を例に」及び午後にワークショップ「光る泥団子作り」を実施しました。


講演セッション

本シリーズ講座は、日本に関心がある大連市民に対し、漫画・アニメ、ライフスタイル、建築など、特に若い世代が関心ある分野において、大連、上海などからの専門家を招き、講演会またはワークショップなどを行うことを通じ、日本文化への理解を深めると共に、日中両国の民間交流及び相互理解を促進することを目的としています。


飯島剛宗・KUMO 空間デザイン研究所代表

今回の講師である飯島剛宗氏は、東京芸術大学を卒業後、建築界のノーベル賞と称される「プリツカー賞」を受賞した日本の著名な建築家・磯崎新氏に師事し、約20年にわたり、磯崎氏とともに欧州・中国・中東・中央アジアの国際的なプロジェクトに参画してきました。中国での代表作品としては、上海交響楽団コンサートホール、北京中央美術学院現代美術館、山西省大同市大同大劇院、湖南省博物館などがあるほか、カタール大学エデュケーションセンター、ミラノのAllianz Towerなどがあります。
 
その後、2020年末にKUMO 空間デザイン研究所を設立、「記憶」を主題にした制作を開始し、上海国際新文創Eスポーツセンター、青島海昌極地海洋世界歓楽劇場、蘇州市相城区中日工業デザインセンターなどを設計しました。現在も、建築という枠組みを越え、環境・教育・社会など多様な側面から「持続性あるデザインや企画」を提案し、実践に取り組んでいます。


浜田所長の挨拶

講座の冒頭には、浜田所長が挨拶を行い、講演や持続可能な建築素材である「土」を体験するワークショップを通じ、日本に古来から根付く「モノ」を大事にする思想について参加者に知っていただきつつ、日中両国で「持続可能な社会」に対する関心・理解が一層深まることを期待する旨述べました。
 
講座は飯島代表の「あなたが絶対に捨てたくないものは何か」という問いかけから始まり、日本の「モノ」を大事にする思想に触れつつ、時代を超えて通用するデザインや材質など「持続可能性」をテーマとする飯島代表の取組の一例として「土」や「コルク」を使った実践例が紹介され、参加者達は真剣に耳を傾けました。


講座に聴き入る参加者


米田麻衣・在大連領事事務所次席領事による講座締めくくりの挨拶


右4人目から:山口猛・オリックスビル(大連)有限公司董事長助理
浜田所長
飯島剛宗・KUMO 空間デザイン研究所代表
華燕静氏(KUMO 空間デザイン研究所)


午前講座での参加者との集合写真

午後には、午前の講演を踏まえて、「土」と触れあう「光る泥団子作り」のワークショップが開催されました。冒頭では、飯島代表より、「光る泥団子作り」の創案者・田村和也氏の紹介が行われました。


「光る泥団子」の創案者・田村和也氏の紹介

その後、ワークショップの前半で使用する「大連の土」の紹介が行われ、参加者達は「土」をふるいにかけ、「土」と触れあう泥団子作りを開始しました。
 
参加者達は童心に返って泥団子作りに熱中し、懐かしい土の感触を楽しみました。

  
  
「土」と触れあう泥団子作り

次に、参加者は金属の部品を使って泥団子を綺麗な円形に削り出しました。
 
   
  
 
その後、参加者は色とりどりの顔料を用いて、泥団子を自分の好きな色に彩色しました。




仕上げには、プラスチックのフィルムケースを用いて、泥団子を磨き上げました。磨くほど顔料の光沢が増していく泥団子に、参加者一人一人がこぼれるような笑顔と真剣な眼差しで、「自分だけの泥団子」を大事に磨きました。


十分な時間をかけて磨き上げ、自分だけの「光る泥団子」がついに完成しました!


完成したそれぞれの「光る泥団子」

最後に参加者全員で、完成した「光る泥団子」を手に集合写真を撮影しました。
 

集合写真
最前列右2人目から:飯島剛宗・KUMO 空間デザイン研究所代表
         華燕静氏(KUMO 空間デザイン研究所)
浜田所長

イベント終了後、参加者からは、それぞれが自宅に飾った「光る泥団子」の写真が共有されたほか、「飯島代表の自然の素材を活かす理念に触れ、視野が広がり、認識を新たにすると同時に、大変感動した」、「泥団子作りは全ての工程が楽しく、小さい頃に泥団子を作った記憶がよみがえった」などの感想が寄せられました。


各参加者が自宅に飾った「自分だけの泥団子」の写真