地方自治体国際交流最前線3-北九州市大連事務所-
令和7年8月27日
本年7月、当事務所でインターンシップ中の亜細亜大学の学生は、各地方自治体大連事務所計4か所を訪問し、インタビューを行いました。その内容と自治体の情報を計4回に分けて紹介します。第三回は、北九州市大連事務所です。
北九州市大連事務所 -山口潤所長インタビュー-

山口所長(右)
松江副所長(中)
(設立の背景)
北九州市と大連市は、1979年に友好都市として提携しました。この関係を深化させるため、1991年に(公財)北九州国際交流協会駐大連経済・文化交流事務所が開設され、2005年に現在の北九州市大連事務所(以下、大連事務所)と改称しました。両市の交流は、第二次世界大戦前からの門司港と大連港を結ぶ活発な海運・貿易の歴史に根ざしています。
(活動内容と成果)
大連事務所は、市内企業の中国進出支援を主な業務としています。具体的には、進出相談窓口の設置、現地企業とのマッチング、市場調査、情報提供などを通じ企業の進出をサポートしています。更に青少年交流やインバウンド誘致にも力を入れています。
大きな取組の一つに、中国における大気環境改善への協力があります。北九州市は長年の公害問題克服の経験により培われたノウハウを活かし、大連市などへの支援を長年にわたって行い、成果を上げてきました。
1979年の友好都市提携以来、5年ごとに記念事業を実施するなど活発な文化交流を続けてきました。これまで5周年記念事業として起工された大連北大橋や、15周年記念事業として建設された大連友好記念館(旧国際友好記念図書館)などの象徴的なインフラ・施設もその成果の一つです。
また、北九州市立大学と大連外国語大学の間で学生交流協定を結んでおり、長年にわたり大学間の学生交流が続いています。
経済面では、TOTOなど北九州市の大企業が大連へ進出したことが両都市の交流を促進する大きな役割を果たしました。
(今後の展望)
2029年の友好都市提携50周年を控え、形だけではなくより実りある交流を目指しています。近年、日中間の双方の語学学習者は減少傾向にあるため、特に若者世代の交流を促進し、互いの国への理解を深めていきたいと考えています。
(北九州市の魅力)
大連にとって、北九州市は魅力的な都市と考えます。なぜなら、地理的に近く、長年の友好関係から心理的な距離も非常に近い存在と言えるからです。2019年、大連市中日友好協会の支援もあって行われた友好都市提携40周年記念行事では、約1,000人もの大連市民が北九州市を訪れ、活気ある街並みや温かいおもてなしに触れ、思い出をたくさん作られました。豊かな自然、歴史的な街並み、そして近代的な工業都市としての顔も持つ北九州市。門司港レトロ地区など、見どころも満載です。

山口潤・北九州市大連事務所所長(右2)
松江拓尚・同副所長(右1)
北九州市大連事務所 -山口潤所長インタビュー-

山口所長(右)
松江副所長(中)
(設立の背景)
北九州市と大連市は、1979年に友好都市として提携しました。この関係を深化させるため、1991年に(公財)北九州国際交流協会駐大連経済・文化交流事務所が開設され、2005年に現在の北九州市大連事務所(以下、大連事務所)と改称しました。両市の交流は、第二次世界大戦前からの門司港と大連港を結ぶ活発な海運・貿易の歴史に根ざしています。
(活動内容と成果)
大連事務所は、市内企業の中国進出支援を主な業務としています。具体的には、進出相談窓口の設置、現地企業とのマッチング、市場調査、情報提供などを通じ企業の進出をサポートしています。更に青少年交流やインバウンド誘致にも力を入れています。
大きな取組の一つに、中国における大気環境改善への協力があります。北九州市は長年の公害問題克服の経験により培われたノウハウを活かし、大連市などへの支援を長年にわたって行い、成果を上げてきました。
1979年の友好都市提携以来、5年ごとに記念事業を実施するなど活発な文化交流を続けてきました。これまで5周年記念事業として起工された大連北大橋や、15周年記念事業として建設された大連友好記念館(旧国際友好記念図書館)などの象徴的なインフラ・施設もその成果の一つです。
また、北九州市立大学と大連外国語大学の間で学生交流協定を結んでおり、長年にわたり大学間の学生交流が続いています。
経済面では、TOTOなど北九州市の大企業が大連へ進出したことが両都市の交流を促進する大きな役割を果たしました。
(今後の展望)
2029年の友好都市提携50周年を控え、形だけではなくより実りある交流を目指しています。近年、日中間の双方の語学学習者は減少傾向にあるため、特に若者世代の交流を促進し、互いの国への理解を深めていきたいと考えています。
(北九州市の魅力)
大連にとって、北九州市は魅力的な都市と考えます。なぜなら、地理的に近く、長年の友好関係から心理的な距離も非常に近い存在と言えるからです。2019年、大連市中日友好協会の支援もあって行われた友好都市提携40周年記念行事では、約1,000人もの大連市民が北九州市を訪れ、活気ある街並みや温かいおもてなしに触れ、思い出をたくさん作られました。豊かな自然、歴史的な街並み、そして近代的な工業都市としての顔も持つ北九州市。門司港レトロ地区など、見どころも満載です。

山口潤・北九州市大連事務所所長(右2)
松江拓尚・同副所長(右1)