当事務所代表の新年のご挨拶
令和7年1月1日
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
昨年2024年は、日中ハイレベル交流、日中間の交流イベントや人的往来が活発化した年でした。また、大連が東アジア文化都市に選出された年でもあり、各分野での国際交流活動が広がりを見せた一年となりました。
そうした中、当事務所としても、日本と大連市との経済・文化・教育交流等を促進すべく、大連日本商工会、JETRO大連事務所、大連市政府及び大連の各種文化団体などと連携し一連の行事や取組を行いました。
まず、政府との関係では4月の陳紹旺・大連市長との会見を皮切りに、同4月に李井山・旅順口区党委書記、7月に張洪喜・中山区党委書記、8月に王標・前西崗区党委書記、12月に孫宗・瓦房店市市長との会見が実現し、日系企業への支援や地方交流などについて意見交換を行うことができました。また、7月の「2024年大連日中アカシア懇談会」では、大連日本商工会の方々と共に、当地経済環境の現状と課題について、陳紹旺市長を始めとする大連市政府の皆様と意見交換を行いました。
経済・文化関連の大型イベントとしては5年ぶりに「第13回大連日本商品展」が開催されましたが、当事務所としては華道家元池坊、小原流等による華道デモンストレーション、ジャズバンドによるJ-pop演奏などを実施し、大連市民の皆様から好評をいただきました。
また一年を通じ、大連中日教育文化交流協会との共催で計4回の大連日中伝統文化交流シリーズ講座を開講したほか、12月には日本貿易振興機構大連事務所、大連日本商工会及び中国日語教学研究会大連分会との共催で2024年度第6回日本語人材育成フォーラムを開催しました。こうした行事は日本と大連市との文化交流や当地における産官学連携の取組のプラットフォームとして日中相互理解の促進及び今後の更なる交流に資するものと考えており、有意義であったと感じています。
現在の日中関係について申し上げますと、一昨年11月以降、首脳レベルの会談が時機を捉えて行われています。直近では11月16日にペルーで日中首脳会談が行われ、石破茂・日本国内閣総理大臣と習近平・中国国家主席との間で、日中両国は、引き続き、「戦略的互恵関係」を包括的に推進し、「建設的かつ安定的な関係」を構築するという大きな方向性を共有していることを確認しました。またその上で、首脳レベルを含むあらゆるレベルで幅広い分野において意思疎通をより一層強化し、課題と懸案を減らし、協力と連携を増やしていくために互いに努力することを確認しています。
更に12月25日には岩屋毅外務大臣が訪中し、王毅・中国共産党中央政治局委員、外交部長との間で日中外相会談が行われたほか、「日中ハイレベル人的・文化交流対話」が5年ぶりに開催されました。これを受けて本年は、日中関係の交流の更なる発展が期待されます。
昨年11月末以降は、日本人が中国に渡航する際の短期査証免除措置が再開されるなど、両国民の渡航を後押しする措置も発表されており、今後の両国間の人的往来の活性化につながるものと注目されます。
今年は、「乙巳(きのと・み)」の蛇年です。日本と大連間の各種交流も更なる脱皮を経て、昨年からの交流の流れが発展していくことを祈念しています。
当事務所としましては、引き続き、大連の在留邦人の皆様の安全確保・駐在日系企業の支援を主要な任務として全力を尽くすとともに、日本と大連の交流を一層後押しするべく尽力する所存です。本年も皆様からお力添えをいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
2025年が皆様にとって、健やかで実り多く、充実した年になりますことをお祈りし、新年の挨拶とさせていただきます。
在瀋陽日本国総領事館在大連領事事務所