当事務所代表による茶道裏千家大連同好会「炉開き茶会」への出席

令和6年12月2日
11月22日、浜田伸子・在大連領事事務所所長は、日本茶道裏千家大連同好会主催の「炉開き茶会」に出席しました。
 

「炉開き」は「茶人の正月」とも言われ、旧暦の10月10日(亥の月の最初の亥の日)に茶室の炉を開いて茶会を行う茶道では重要なお祝いの行事です。その年の5月に収穫し、茶壺の中に封印されていた新茶が客に振る舞われます。茶席では、まず客が密封された茶壺を鑑賞し、その後、亭主がお茶を点てます。


濃茶と善哉(上)
薄茶と亥の子餅(下)

今回の茶会では、同好会のメンバーが亭主となり、濃茶と薄茶が振る舞われました。濃茶は炉開きなど大切な儀式や客人をもてなす際に振る舞われます。濃茶には縁起が良く邪気を払うとされる「善哉」が、また薄茶には「亥の子餅」を併せ、子孫繁栄、火難除け、無病息災の意義が込められました。


茶室の掛け軸と茶花

「今日是好日」の掛け軸のある風雅な雰囲気の茶室で、亭主と客が揃って茶事に心を傾け、一期一会の茶席を楽しみました。


前列左から2番目:宋岩・茶道裏千家大連同好会講師
後列左から2番目:劉陽・茶道裏千家大連同好会幹事長
前列左から3番目:浜田所長

日本茶道裏千家大連同好会は1997年に設立され、現在日中双方30余名の会員が在籍しています。同好会は大連で数十年に亘って日本茶道文化を継承・発信しており、講師と会員は各地の大学や各省・市の大型イベントで日本茶道の作法を紹介したり、実際に来場者にお茶を楽しんでいただくことを通じ、日中文化交流に大きな役割を果たしています。