「大連日中伝統文化交流シリーズ講座―『山川異域 風月同天 与瓷相見』」を実施

令和6年7月17日
7月14日、当事務所は大連中日教育文化交流協会との共催で、大連万相福集文化空間にて、「大連日中伝統文化交流シリーズ講座」の第2回として、日本の磁器と華道の紹介をテーマとした「山川異域 風月同天 与瓷相見」講座を実施しました。
 
本シリーズ講座は、日本と中国の伝統文化・伝統工芸をテーマとして、本テーマをめぐる各分野の専門家から、日中両国の各伝統文化についての歴史、特徴及び異同について複数回に亘り掘り下げることを主旨としています。一連の講演を通じて、大連市民の方々が日本文化への関心と理解を深めると共に、日本各地の伝統工芸への見識や鑑賞能力を高めることを目的としています。
 
第二回目となる今回は、講座内容を二部に分け、前半部分では青山哲也・香蘭社(大連)商貿有限公司総経理を講師として招き、「山川異域 風月同天 与瓷相見」とのテーマで有田焼磁器の歴史、同社の生産する磁器の特徴や魅力、中国文化との融合等について講演を行いました。講座後半では、大連容月池坊花道工作室の王泓月・脇教授、孫琴月・脇教授が講師となり、華道家元池坊の歴史や作品の特徴について紹介した上で、香蘭社の花器を使用したいけばなデモンストレーションを実施しました。講座には日中の陶磁器や華道文化に関心を有する大連市民を中心に約50名が参加しました。
 
  
会場の様子
 
冒頭、浜田伸子・在大連領事事務所所長から、本講演会を通じて、参加者が陶器についての理解を深めるとともに、陶器といけばなが融合して創り出す芸術作品を鑑賞されることを期待する旨述べました。
 
浜田伸子所長の挨拶
 
その後、崔亜非・大連中日教育文化交流協会会長から、本講演を通じ、参加者が陶磁器分野における日本と中国の交流について理解を深められることを期待するほか、実際の磁器やいけばな作品を通じて、それらの持つ魅力を体感してほしい旨挨拶しました。
 
崔亜非・大連中日教育文化交流協会会長の挨拶
 
青山哲也・香蘭社(大連)商貿有限公司総経理による講演
 
 
いけばなデモンストレーションの様子
 
いけばな作品「蘭香盈袖」(右)、「風と共に」(左)
 
講演終了後には、参加者は展示された磁器製品やいけばな作品の鑑賞を行いました。

  

  

  
磁器製品及びいけばな作品を鑑賞する来場者

集合写真