所長挨拶
令和5年1月4日

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
昨年2022年は、日中国交正常化50周年という節目の年でありました。当領事事務所としても、日本と大連市の交流促進を多方面から後押しして参りましたが、新型コロナウイルスによる影響は大きく、日中の人的往来が引き続き困難な状況の中、「大連アカシア祭り」、「日本商品大連地区巡回展」、「中日(大連)博覧会」や「大連日中アカシア懇談会」等大連の在留邦人の関心の高いイベントも延期や中止を余儀なくされたことは残念なことでした。
しかし、このような制約の中にあっても、当事務所では、大連市内に事務所を置く地方自治体や企業等と連携しながら、日本各地の観光・文化・食などの魅力を伝える「地域の魅力海外発信支援事業」の実施や、文化団体との交流等を積極的に実施してきました。また、オンラインにて日本の大学と大連市内の大学の交流支援を実施する等、工夫を凝らして活動を継続することができました。更には、日中国交正常化50周年を記念したレセプションを実施し、これまでの日中交流を切り拓いてきた先人達の想いや歴史を振り返るとともに、次の50年に向けて、未来を担う青少年に日中交流のバトンを渡していくことの重要性を260名を超える参加者の皆様とともに共有させていただくことができました。
2023年は日中平和友好条約締結45周年です。昨年11月には岸田文雄内閣総理大臣が習近平国家主席と会談し、日中関係の重要性を確認した上で、岸田総理からは「建設的かつ安定的な日中関係」の構築を双方の努力で加速していくことが重要である旨発言がありました。
当事務所は本年で事務所開設30周年を迎えます。引き続き、大連の在留邦人の皆様の安全確保・駐在日系企業の支援を主要な任務として全力を尽くすとともに、次の50年に向け、日本と大連の交流を一層後押ししていく所存ですので、皆様から引き続きお力添えをいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
卯年の2023年が皆様にとって実り多く、飛躍の年となりますことを心より祈念しまして、新年のご挨拶とさせていただきます。
在瀋陽日本国総領事館在大連領事事務所
等々力研
等々力研