新型コロナウイルス感染状況(新型コロナウイルス予防・コントロール措置の更なる最適化・調整に関する通告(遼疫防指弁{2022}390号))

令和4年12月12日
12月8日、新型コロナウイルス予防・コントロール措置の更なる最適化・調整に関する通告(遼疫防指弁{2022}390号)が発出されました。内容は以下の通りです。
 
【主なポイント】
●各道路出入口、鉄道駅、道路・水路旅客ターミナル、空港など各地へ到着後の検査措置を廃止し、地域を越えて移動する人のPCR検査陰性証明書と健康コードのチェックは今後行わない。
 
●濃厚接触者として判定された者は原則として5日間自宅隔離とするが、自発的に5日間の集中隔離を選択することも可能であり、5日目にPCR検査が陰性になった後に隔離解除される。
 
●中国に入国する者については、「5日間の集中隔離+3日間の自宅隔離」を引き続き実施する。
 
●陽性者は科学的に分類して治療し、自宅隔離の条件を備える無症状感染者及び軽症者は、一般的に自宅隔離とし、自主的に集中隔離を選択することもできる。 自宅隔離期間中、健康観察を強化し、隔離6日目、7日目に2回連続PCR検査Ct値≥35となれば合隔離解除となり、病状が悪化した場合は即座に指定病院に治療のため移送する。
 
詳細は以下のリンクをご覧ください。
https://mp.weixin.qq.com/s/uNip6lLl0mNvJFxk2fftUw
 
【本文】
一. 科学的かつ正確なリスク領域の確定
 
1.建物、ユニット(単元)、フロア、世帯単位で高リスク区域を指定し、小区、社区、街道(郷鎮)などのエリアには恣意的に拡大しないこと。社区での感染リスクがない場合、高リスク地域は指定しなくてもよい。 様々な方式での一時的な封じ込めは認められない。
 
2.高リスク区域は、「外出せず、訪問サービス」などの管理・サービス手段を採用し、5日間連続で新規陽性感染者が発生しなかった場合には適時に封鎖解除し、「素早く封鎖、素早く解除」を行う。
 
二. PCR検査手段の最適化・調整
 
3.行政区域ごとのPCR全員検査は行わず、PCR検査の範囲や頻度もさらに縮小する。 抗原検査は、防疫業務の必要性に応じて実施することができる。
 
4.高リスク職・高リスク区域の者は関連規定に従ってPCR検査を実施し、それ以外の者は希望する場合はPCR検査を実施する。
 
5.養護施設、福祉施設、医療機関、保育施設、小中学校など、PCR陰性の証明書が必要な特別な場所を除き、その他の公共の場所への入場や公共交通機関の利用時にPCR陰性証明書や健康コードの確認は行わない。
 
6.重要な機関、大企業および一部の特定の場所では、独自の予防管理策を決定することが可能。
 
7.各道路出入口、鉄道駅、道路・水路旅客ターミナル、空港など各地へ到着後の検査措置を廃止し、地域を越えて移動する人のPCR検査陰性証明書と健康コードのチェックは今後行わない。
 
8.PCR検査のための検査場所を科学的かつ合理的に設定し、希望する者にPCR検査サービスを提供する。
 
三. 隔離方法の最適化・調整
 
9.濃厚接触者として判定された者は原則として5日間自宅隔離とするが、自発的に5日間の集中隔離を選択することも可能であり、5日目にPCR検査が陰性になった後に隔離解除される。
 
10.中国に入国する者については、「5日間の集中隔離+3日間の自宅隔離」を引き続き実施する。
 
11.自宅隔離・自宅健康観察をする者の適正な管理を強化する。
 
四 .医療及びケア保障の強化
 
12.陽性者は科学的に分類して治療し、自宅隔離の条件を備える無症状感染者及び軽症者は、一般的に自宅隔離とし、自主的に集中隔離を選択することもできる。 自宅隔離期間中、健康観察を強化し、隔離6日目、7日目に2回連続PCR検査Ct値≥35となれば隔離解除となり、病状が悪化した場合は即座に指定病院に治療のため移送する。
 
13.既存の指定病院を基礎として、総合力が高く、治療レベルが高く、院内感染の予防の基盤が整っている病院をバックアップ指定病院として指定し、十分な治療病床と重症病床を設置する。
 
14.サブ(準)指定病院や仮設病院の運営を標準化し、治療やサービスのレベルを向上させる。
 
15.二級以上の総合病院の発熱外来は、「三つの区域と二つの通路(衛生区、汚染区、半汚染区、医療従事者通路、患者通路)」を設置し、可能な限り営業する。 条件の整った基層レベルの病院は、発熱診療室を設置する。 発熱外来は24時間営業で、医療・看護スタッフを充実させる。
 
16.医療機関における重症者病床の設置比率を高め、救命救急スタッフの育成と備蓄を強化する。
 
17.各レベルの医療機関は、いかなる理由でも患者を拒否してはならず、医療機関の救急室、手術室、分娩室、集中治療室、血液透析室、小児科および産科は、上級保健当局の承認なしに休診してはならない。
 
18.各レベルの医療機関は、緊急時対応計画を策定・改善し、医療・看護スタッフ、後方支援スタッフ、患者・付添者の管理を強化し、医療・看護スタッフの勤務体制を合理的に手配して、コロナによる人員減少を防止する。
 
五. 高齢者向けワクチン接種の強化
 
19.接種すべき人はワクチンを接種するとの原則に則り、条件を満たす高齢者、特に80歳以上の接種対象高齢者については、新型コロナウイルスワクチンの全行程接種とブースター接種を早期に完了し、その健康を守ること。
 
六. 個人の防疫責任の実行
 
20.市民にマスクの着用、こまめな手洗い、こまめな換気、1メートルの距離を保つこと、取り箸の使用などの文明的なマナーを守ることを提唱する。
 
21.市民に愛国健康キャンペーンと健康遼寧キャンペーンに積極的に参加するよう提唱し、「コロナのない小区」を作り、健康・生活環境を作ること。
 
七 セーフガードの強化
 
22.重症患者、妊婦、子ども、一人暮らしの高齢者、慢性疾患、知的障害者などの特別なグループについては、医療ニーズ、予防接種、健康状態などを十分に把握し、地域や基層組織が特別なグループのリストを作成し、専門の医療機関と連絡を取り、医療へのアクセスを確保するための緊急「グリーンチャンネル」を設定する。
 
23.高リスク区域での生活資材の供給を確保し、物資の計画と世帯への配給を行う。 防疫用品、消毒用品、咳・発熱・抗ウイルス・風邪・インフルエンザ・抗生物質などの医薬品の供給を保証する。
 
24.国民の薬品購入に対する基本的ニーズを保障する。 薬局は正常に運営されなければならず、勝手に休業するようなことがあってはならない。 解熱剤、咳止め、抗ウイルス剤、風邪薬、インフルエンザ薬などの一般用(非処方)医薬品をオンライン、オフラインで購入することを制限してはならない。
 
25.市場の監督と検査の取り組みを強化し、価格高騰や買い占めなどの違法行為を取り締まる。
 
26.隔離者、患者、現場スタッフ等へのケア・心理指導の強化。
 
27.非高リスク区域では、人の移動を制限し、仕事、生産、事業を停止してはならない。 医療関係者、公安、交通・物流、スーパーマーケット、供給保証、電気、水道、ガス、暖房など、基本的な医療サービスと社会の正常な機能を確保するための人員を「ホワイトリスト」に含め管理し、関係者は個人防護、予防接種、健康監察をしっかり行い、正常の医療サービスや基本生活物資、電気、水道、ガス、暖房等の供給を確保し、通常生産秩序の維持に全力を尽くさなければならない。 また、民衆から寄せられた緊急の問題を速やかに解決し、コロナ処理期間中の国民の基本的なニーズに適切に対応する。
 
28.学校におけるコロナ管理コントロールをさらに最適化する。 各レベルの学校は、科学的で正確な予防と管理の要求を断固として実行し、新型コロナウイルス流行のない学校はオフラインで通常の教育活動を行い、校内のスーパーマーケット、食堂、体育館、図書館は通常通り営業する。 コロナの発生している学校では、リスク区域を正確に区分し、リスク区域外では通常の授業、生活、その他の秩序が確保されるようにする必要がある。
 
29.コロナに関する安全保障を強化する。非常通路、単元の門、小区の門を塞ぐことは厳しく禁止し、医療行為や緊急避難のために民衆が外出するための経路を確保する。
 
30、各地の各部門は、新たな状況や新たな要求に応じて、各種のリスク対応計画を具体化し、大規模なコロナのリバウンドを防ぎ、新型コロナウイルスの正常な予防と制御、生産と生活の秩序を確保する。
 
各地は、第9版予防コントロール方案を遵守し、20の最適化措置を実施し、実際の状況に応じてこの通知の関連措置を具体化・改善し、下のレベルで措置を恣意的に追加してはならないが、消極的対応をしてもならない。形式主義と官僚主義に断固反対し克服し、人々の生命と健康を最大限に保護し、流行が経済と社会の発展に与える影響を最小化しなければならない。
 
●引き続き、最新の情報に留意してください。また、本件は中国側の措置ですので、詳細については各社区にお問い合わせください。