大連市新型コロナ予防・コントロール総指揮部令第24号(当事務所仮訳)

令和4年9月4日
 大連市新型コロナ予防・コントロール総指揮部は、現在の市内コロナウイルス防疫の厳しい情勢に鑑みて、ウイルスの伝播を効果的に絶ち、多くの市民の健康と安全を保障するために、8月29日24時~9月3日24時(合計5日間)の間、大連市内において人の動き・人の集まりのコントロールをさらに強化することを決定した。
  ※(当事務所注)9月3日、本24号令の適用期間を9月10日24時まで延長することが発表されました。

1 人の流動を厳しく管理する
(1)大連市中心区域部(中山区、西岡区、沙河口区、甘井子区、高新区)人の移動を厳しくコントロール 

 全ての住民は「不要不急の外出」をしない。原則として、各家庭1日あたり1人のみが1度に限り外出し、生活に必要な物資の購入が可能である(中・高リスク地域を除く)。

 各機関、企業・事業単位(病院、水道、ガス、電気、衛生等の都市運営を保障する単位は除外)は、必要な当番要員を残き、その他の人員は一律在宅勤務。
 
 生産企業は工場の作業人員規模を減少させる。継続作業を行う企業は基本的運用に必要な作業人員のみを残し、その他の製造企業は原則として緊急注文に必要な作業人員のみを残す。
 
 スーパー、農産物市場等に従事する人員、宅配物流に従事する人員は通常どおり出勤する。
 
 各機関、企業は出勤する人員リストを合理的に決め、出勤する必要がある者それぞれに対し、単位の公印を押した「出勤証明書」を発行する。出勤する人員は出勤証明書を持って外出する。個人事業主等固定した仕事単位を持たない人員は、居住する社区から出勤証明書を発行する。

 外出する人員はコロナウイルスに感染しないよう注意しなければならず、N95レベルのマスクをすることを推奨し、大人数で集まらないようにする。

(2)必要ない限り大連を離れない
 特別な理由によって大連を離れる人員に対しては、厳格に報告制度を実施し、48時間以内のPCR陰性証明を検査する。

2 公共交通機関の厳格な管理
 市中心区域内のバス、地下鉄(軽軌)、長距離バス、観光バス(大連市以外の地域に戻る観光バスは除く)はしばらくの間運休する。タクシーやネット上で予約できる車(訳者注:DiDi等)は営業を継続する。

 市内区間の鉄道はチケット販売をしばらくの間停止する。

 各機関、企業は専用の送迎車や通勤車等を利用し、仕事上出勤が必要な人員に対して必要な交通手段を提供し、感染予防の主体的責任を果たすために、直行での送迎、全行程での車内換気、乗車人の密度の低減及びマスクの着用等の予防措置を実行する。

3 人の集まりを厳格にコントロールする
 市内の映画館・浴場・マッサージ店・体育館・ジム・将棋室・脱出ゲーム・ゲームセンター・文化館・ネットカフェ・室内観光地・カラオケ・クラブ・ディスコバー等の公共場所をしばらくの間閉鎖する。 レストランは店内飲食を停止する。老人ホーム・福利施設・拘置所・精神衛生機関は封鎖管理とし、面会を禁止とする。スーパー・ショッピングモール・市場等の場所は運営者が主体責任を持ち、入場者に場所QRコードのスキャンやマスクの着用等の感染防止措置を厳格に実施させる必要がある。大型会議・イベント・研修・展示販売・農村市等の活動はしばらくの間停止する。結婚式は延期、葬式は簡略に行い、宴会は行わない。

 市内の小中学校(中等職業学校を含む)は秋学期の始業時期を一時的に延期し、オンライン授業を行う。幼稚園、学校外の塾等はオフラインでの授業を停止する。学校の始業日や学校に戻る日、オフライン授業に戻る具体的な日程は大連市の感染状況に基づいて改めて確定させる。市内の大学はカリキュラムを調整し、学生が学校に戻るのを延期させる。

4 社区のサービス保障を行う
 各社区は居民小区を管理ユニットとし、居民小区に対して管理・コントロールを行う。管理ユニット内の住民が出入りする際は、社区のスタッフが外出証明書とPCR検査の状況を検査する。防疫規定に違反する者は、社区職員が相応の措置を取り、制止とコントロールを行う。住民サービスを提供するために、コミュニケーションをスムーズにとれるようにし、住民の生活上の問題を即座に解決できるようにする。社区のスタッフは主体的に熱意を持って、柔軟にサービスを提供する。
 市内の党政府機関、事業単位の在宅勤務職員は所在する社区に出頭し、その社区のサービス提供を保障する仕事に参加する。


5 コロナウイルス対策関連措置を厳格に実施する
1.地域全員のPCR検査要求を厳格に実行する。全市民(外来者を含む、以下同じ)は各地区、各部門及び所属社区の手配に従い、地域全員に対するPCR検査に積極的に協力することとし、高齢者や幼児、障害者など特殊な事情で外に出てPCR検査を受けられない人を除いて全員参加し、「検査すべき人はすべて検査する」ことを実現し、要求通りにPCR検査に参加しなかった人に対しては、法に則り責任を追及する

2.リスク地域の予防制御措置を厳格に実行する。高リスク地域は「区域封鎖、外出しない、訪問サービス」の管理制御措置を実行し、すべての住民は自宅隔離措置を厳格に実行すること
 中リスク地域は「区域管理制御、人は区から出ない、ピーク時を避けて物を取りに行く」という管理制御政策を実行し、すべての住民は原則上在宅とする。PCR検査等の理由で家を出る場合は、N 95級マスクの着用を規範化し、個人防護を全面的に行い、人が集まることを防止する。医師に診てもらうなど外出が必須となった場合は、社区に報告し、社区が専用車を手配し、全過程で個人防護をしっかりと行い、閉鎖管理(感染リスクのある者を社会に接触させることなく、直接隔離施設へ収容する管理システム)を徹底する。低リスク地域は「社会面の管理制御を強化し、個人防護をしっかり行い、集りを避ける」という管理制御政策を実行する。高中低リスク地域で管理されている地域は、上記方式で管理する。社区はサービスをしっかりと行い、住民の生活ニーズを保障する。

3.「四者の責任」を厳格に実行する。
 各所属地、業界主管部門、(所属)組織と個人はそれぞれのコロナ予防抑制責任を確実に履行し、業界の主管部門は管理と法執行・検査を強化し、業界の常態化監督検査メカニズムの確立と健全化、社会面の各種疫病予防抑制措置を厳格に実行し、疫病予防抑制措置が徹底されていない組織に対しては、法と規則に基づいて直ちに休業・改善を命じなければならない。雇用会社は内部人員の発見管理を強化し、リスクのある地域の滞在歴及びコロナ関連者と接触のある人に対して、要求に応じて速やかに発見、コントロール、報告を行い、発見された発見漏れ、検査漏れ、管理漏れ問題に対しては厳粛にさかのぼって調査し、責任を追及し、企業の信用記録に組み込む。個人は疫病予防抑制の責任を履行し、マスクを着用した外出を厳格に規範化し、リスクのある地域の滞在歴及び疫病関連者と接触があった場合、直ちに自発的に報告し、要求に応じてPCR検査と健康管理を行い、個人の予防抑制の義務をしっかり履行しなければならない。防疫要求に協力せず、旅行履歴や接触履歴を故意に隠した場合は、法と規則に基づいて法律責任を追及し、個人の信用記録に組み込むこととする。

上記予防制御措置は疫病の発展情勢に基づいて随時調整し、大連市新型コロナ予防・コントロール総指揮部第23号令の規定が本規定と一致しない場合は、本規定を基準とする。
大連市新型コロナ予防・コントロール総指揮部
2022年8月29日